iD決済とは?
iD決済とはNTTドコモが提供する電子マネー決済サービスです。
ドコモの方のみが利用できるというわけではなく、iD搭載のカードやおサイフケータイ対応機種、ApplePay対応デバイスで利用することができます。元々はドコモの会員向けサービスとして提供されていましたが、2016年以降はおサイフケータイ対応機種のSIMフリースマホであればドコモ以外のユーザーでも利用することができます。
iD搭載のカードであればそのままお支払いに利用することもできるほか、複数のカードをおサイフケータイ対応機種やApple Pay対応デバイスに紐づけることができます。iPhone7以降のデバイスではApple Payが日本でも使えるようになり、iD決済を利用する人が増えています。
近年ではキャッシュレス化が進みQRコード・バーコード決済といった様々な決済サービスが提供されていますが、iD決済は電子マネーの先駆けとして誕生した決済サービスで歴史が長いこともあり、iD決済加盟店数が他の電子マネーサービスと比較しても非常に多く、コンビニやスーパー、レストランや家電量販店、レジャー施設と様々な店舗で利用することができます。
加盟店一覧
コンビニ
セブンイレブン / ローソン / FamilyMart / ミニストップ / サークルKサンクス / デイリーヤマザキ
スーパー・百貨店
イオングループ / イトーヨーカドー / ザ・ダイソー / ドン・キホーテ / ビブレ / アピタ / メガマート
グルメ
マクドナルド / ミスタードーナツ / すき家 / CoCo壱番屋 / ガスト / ジョナサン / かっぱ寿司 / 牛角
ドラッグストア
ツルハドラッグ / セイジョー / 薬王堂 / ドラッグセガミ / 富士薬品ドラッグストアグループ
本・CD・その他
紀伊国屋書店 / 啓文堂書店 / TSUTAYA / タワーレコード / ヨドバシカメラ / ビックカメラ / エディオン / コジマ / ドコモショップ / シダックス / BIG ECHO など
iD決済には様々な支払い方法があります
多くの電子マネーは事前にチャージして使うプリペイド型を採用しています。iD決済は3種類の支払い方法を選ぶことができるため、ご自身の利用方法に合わせた使い方ができるのがiD決済の魅力ではないでしょうか。
ポストペイ型【後払い】
利用するにはiDに対応したクレジットカードが必要になりますが、対応しているクレジットカード会社は70社以上あり、カード型だけではなくApple Payやおサイフケータイと紐づけることにより、ご自身でお持ちのiPhoneやスマートフォンでもiDを使えるようになります。後日クレジットカードの代金と一緒に請求され引き落とされるので、事前のチャージが必要ありません。
対応しているカードを発行しているクレジットカード会社は、イオン銀行・NTTドコモ(dカード)・オリエントコーポレーション(オリコ)・クレディセゾン・JFRカード・セディナ・大和ハウスファイナンシャル・ペルソナSTACIAカード・ポケットカード・三井住友カード・ユーシーカード・ゆうちょ銀行・ライフカード・VJAグループなどがあります。
プリペイド型【前払い】
ソフトバンクカード・d CARD プリペイド・チケットレストランタッチのプリペイドカードに、Webサイト・アプリ・ATM・銀行口座のいずれかから事前にチャージする必要があります。
チャージした分しか使用できないので、使い過ぎを防止でき安心に利用できます。
iD加盟店の他にもd CARD プリペイドはMasterCard加盟店で、ソフトバンクカードはVisa加盟店も使用できます。
デビッド型【即時引落し】
三井住友が発行しているSMBCデビッドのみになります。
他のデビッドカードと同様にiDで利用した分は即時に銀行口座から引き落としされ、手間いらずです。
メルペイとiD決済を連携して使える
様々な支払い方法に対応しているiD決済ですがメルペイとiD決済を連携して使うことができることはご存知でしょうか。
メルペイとは、人気フリマアプリ「メルカリ」の売上金をコンビニ等の実店舗の決済で使えるようにしたのが「メルペイ」です。メルカリの売上金をそのままメルペイでお使いいただけるほか、手数料無料で銀行口座からチャージすることができる大変便利なサービスです。QRコード・バーコードに対応しているメルペイですが、連携をすることで電子マネーiDでの決済も可能になるため約135万ヶ所と非常に多くの店舗で利用することができます。
メルペイはあくまでもメルカリのサービスの一部のためお使いいただく場合はメルカリの登録が必要ですが、普段からメルカリを使っている方はもちろん、今からメルペイの利用を考えている方にとっても非常に便利な決済サービスです。
メルペイ利用時の設定方法
まず、メルペイを使うためにはメルカリアプリのダウンロードが必要です。
元々メルカリをお使いいただいている方はSTEP2よりメルペイの登録が可能になります。
- メルカリを起動し手順に沿って会員登録を行います(無料でご利用できます)
- 登録が完了したらホーム画面で「メルペイ」を選択
- 「売上金・ポイントを店で使う」をタップすると登録設定へと進みます
- 電話番号認証が必要となるため、SMSに送られた4桁の暗証番号を入力してください
- これで電子マネーカードの作成は完了です
電子マネーカードの発行が完了したら画面の指示に従って電子マネーの情報を追加していきます。メルペイに登録が完了するとiD決済の利用が可能になります。
メルペイポイントを購入する
メルカリの売上金をそのままメルペイで使うことはできないため、売上金を使ってポイントを購入することで売上金をメルペイでお使いいただけます。売上金を銀行口座に振り込む場合には手数料がかかってしまう上に、即日反映されるわけではないので使いたいときに売上金が入っていない場合もありますが、この方法であればメルカリで得た利益をそのままコンビニ等の決済で使うことができます。一度ポイントを購入すると売上金に戻すことはできないため注意が必要です。
メルペイ残高に銀行口座からチャージ
ポイントを購入しない場合はチャージが必要となります。
銀行口座からも手数料無料でチャージすることができます。メルペイでは全国60行以上の銀行と口座連携しているため、対応している銀行口座を登録していれば直接メルペイにチャージすることができます。わざわざ銀行へ行く必要もなく簡単にご利用いただけます。
※2020年11月現在は身分証確認が必須のようです。
メルペイ「iD決済」を利用する
- メルカリを起動しホーム画面で「メルペイ」を選択
- 「電子マネー(iD)を開く」をタップ
- 店頭で「iDで支払います」と伝えて端末にスマホをかざします
たったこれだけの手順で簡単にお支払いが完了しました。
メルペイのQRコード・バーコード決済だと小規模な店舗だと対応していない場合もありますが、iD決済は電子マネーとしての歴史が長く、その分加盟店も多いためお使いいただける店舗が非常に多いことが特徴です。メルペイが使えなくてもiD決済が使えるので普段からメルカリをお使いいただいている方にも、使ったことがない方にも大変オススメできる決済方法です。
Apple PayとiD決済
Apple PayはiPhone7以降のiPhone端末に搭載されている、電子マネーやクレジットカードの決済サービスです。例えば、JR東日本の交通系電子マネーカード「Suica」をApple Payに登録することで、iPhoneがSuicaのかわりとなりカードを持ち歩かずにiPhoneひとつで決済することができます。ひとつのカードだけではなく複数のカードを登録することができるため、使い度にお財布からカードを取り出す手間が省ける以外にも、落とす心配や、忘れる心配もありません。
ご利用いただくにはiD対応カード発行会社のカードと、iPhone7以降の端末が必要になります。
対応機種
iPhone 7 / iPhone 7 Plus / iPhone 8 / iPhone8 Plus / iPhoneX / iPhoneXS / iPhoneXS Max / iPhoneXR / Phone 11 / iPhone11 Pro / iPhone11 Pro Max / iPhoneSE / iPhone 12 / iPhone 12 Pro / Apple Watch Series2以降
※ご利用にはiOS10.1以降が必要です。
クレジットカードを登録する
Apple Payへのクレジットカード登録はWalletアプリから行います。
WalletアプリはiPhoneにデフォルトで入っていますが、誤って削除してしまった場合はApp storeよりダウンロードすることができます。
- Walletアプリを開き、プラス記号(+)をタップ
- 「クレジットカード/プリペイドカード」を選択。
- クレジットカードをカメラで読み込む
- カードに記載された情報を入力・確認して次へ
- 利用条件を確認して同意する
- カードの追加を確認して完了
- カード認証方法を選択し、入力
- アクティベートが完了すると設定終了
これで設定が完了しました。
Apple PayはQUICPayやiD、Suicaに対応しているお店であればどこでも使うことができます。Suicaを登録する場合はSTEP2でSuicaを選択することでご利用いただけます。
Apple Payは決済方法ではないためお支払い時には「iDで支払います」と伝える必要があります。
iPhone8やiPhone8 Plus以降は12枚、それ以前のモデルでは8枚までクレジットカードを登録することができます。その中の1枚をメインで使うカードとして設定することもできるので、メインカードに設定しておくとお支払い時の操作が簡単になります。
Apple Pay利用時の注意点
クレジットカードだけではなく事前にチャージをして使うことができるプリペイドカードを設定することもできますが、チャージ式のプリペイドカードは残高不足だとエラーになって決済を行うことができないため、ご利用前に残高を確認しておく必要があります。
また、利用するカードを指定いない場合はメインカードから決済が行われます。使いたいカードがある場合は、リーダーにかざす前に使いたいカードを選択しておく必要があります。
iD払いの様々なメリット
支払いの際に「iDで支払います」の一言を伝え、スマートフォンやカードを端末にかざすだけで支払いが完了し、高額の利用でない限りサインや暗証番号の入力も必要なく、簡単でスピーディーな支払いが可能でポストペイ型の場合は後払いになるため残高を気にする必要もありません。
ポストペイ型は前述のようにクレジットカードと紐づけて支払いとなるため、クレジットカードでの買い物と同様にポイントが貯まっていき、還元率の高いカードを使うほどお得に利用できます。
メルペイと連携することでメルカリの売上金をそのまま利用することができ、複数のカードを使い分けている方はApple Payと連携すれば複数のカードをiPhoneひとつで使うことができるので、持ち歩く必要もありません。
キャッシュレス化が進んでいきこれから先も電子マネーを利用できる店舗はどんどん増えていくのではないでしょうか。長い歴史のあるiDは電子マネーのなかでも利用可能店舗数が多く、メルペイやApple Payと連携することができるためより使いやすくなりました。ご自身のライフスタイルに合わせて支払い方法も選択できるため、利用してみてはいかがでしょうか。